『Cosmetic DNA』大久保健也監督インタビュー!!

ケイ

こんにちは!ケイです!

今回のギグリーくんクラブは、10月9日(土)の公開直前!映画『Cosmetic DNA』大久保健也監督にインタビューを行いました!


本作の主人公は、コスメ(化粧)を愛する美大生・東条アヤカ。「映画に出演してほしい」とナンパしてきた自称・映画監督の柴島に暴行を受けたアヤカが、大学院生のサトミとアパレル店員のユミと出会い《復讐》と《新世界への創造》へと突き進んでゆく、痛快!新感覚シスターフッド復讐劇です。

ケイ

本作が初の長編監督作で、劇場デビュー作でもある大久保監督。本作の見どころや撮影中のエピソード、そして溢れる映画愛についてお話しいただきました!

ケイ

本作が劇場デビュー作ということで、まずは公開への意気込みをお聞かせください。

大久保監督:衝撃体験をお約束します。こんなに狂っていて、情熱的で、バイブスアゲアゲの映画、自分で言うのも何ですが観たことありません。公開後にたくさんの方に観て頂き、たくさんゲラゲラ笑われ、たくさんガンガン怒られ、たくさんたくさん愛されることを楽しみにしております。

ケイ

私も初めて観たとき、とても衝撃を受けました。

本作は、理不尽な《男尊女卑》の社会への復讐を描いていますが、着想はどこから得られたのでしょうか。

大久保監督:男でいることにどうしようもなく耐えられなくなった時、ふと「女性に生まれたかった」と思うことがありました。もし自分が女性ならどんな苦しみが待ち受けているのか?そこで受けた傷をどのように癒し、どのように日本社会と対峙していくのか?それが全ての始まりでした。

ケイ

タイトルの「cosmetic」にある通り、本作では「化粧」が重要なモチーフになっていますが、「化粧」に焦点を当てられたのはなぜでしょう?

大久保監督:最近は見かけなくなりましたが、僕が中高生だった頃には電車でお化粧をする女性がいて、それを見るのが好きだったんです。そして化粧という行為は、戦争映画などで兵士が戦地に行く前に銃に弾を込める行為に近いんじゃないかと思うようになり、それが本作の「Cosmetic」な部分に繋がっています。

ケイ

衝撃的なシーンが多い本作ですが、撮影は大変でしたか?

大久保監督:撮っても撮っても未撮影シーン数は減らず、いろんな人に迷惑をかけ、友達に電話をかけるも切られた時、公園でひとりで涙を流して爆笑しながらブランコを漕いでいた自分が今もすごく印象に残っています。本当に完成して良かったです。

ケイ

大変な撮影だったんですね…。
劇中のセリフ「映画が好きだから~!」が印象的でしたが、今回の撮影を通して、映画愛を実感する瞬間はありましたか?

大久保監督:『Cosmetic DNA』の制作は人生で最も死を感じた1年半でした。もうしばらく映画なんか作るもんか!!と思っていたんですが、しばらくするともう次回作の企画を練っていました。その瞬間、ああ、自分めっちゃ映画好きやんけ、としみじみ思いました。

ケイ

本当に映画への思いの熱さが伝わってきます。本作はどのような方に観ていただきたいですか?

大久保監督:自分のことが許せない人に観てほしいです。『Cosmetic DNA』はきっとあなたを許しますし、お行儀の良い映画に飽き飽きしているそこのあなたにも観てほしい。ウザったいもん全部ぶっ潰してスカッとしてほしいです!

ケイ

スカッとするには最高の映画だと思います!
最後に読者の皆さまにメッセージをお願いします。

大久保監督:今はいつ、どこで、何だってインスタントに娯楽を楽しめる時代。
なんでわざわざ映画館にまで足を運んで、暗闇で2時間弱も映像を観なきゃいけないの?そう思っているあなたの心臓を貫く、心震える超絶クレイジー体験をご用意しました。
是非わざわざ劇場まで足を運んでください。『Cosmetic DNA』は3D映画ではありませんが、是非心の3Dメガネをご持参頂き、上映前に装着して頂き、シートベルトも締めて頂きたい。楽しんで頂きたい。お待ちしております。

ケイ

大久保監督、ありがとうございました!

ノンストップな展開と刺激的な映像!潔く成敗していく彼女たちの姿にスカっとすること間違いなし。そして予想外の結末にはアッと驚くはず。『Cosmetic DNA』は10月9日(土)よりK’s cinemaほか全国順次公開です。ぜひ劇場で体感してみてください!

映画公式HP:https://cosmeticdna.net/
映画公式Twitter:https://twitter.com/CosmeticDna
映画公式Facebook:https://www.facebook.com/CosmeticDna/

<監督プロフィール>

大久保 健也 Okubo Kenya
1995年生まれ、大阪府育ち。 中学校時代に『アバター』を観て衝撃を受け、映画監督を志す。近畿大学文芸学部中退後、フリーランスの映像作家としてインディーズアイドルのミュージックビデオ等を手がける傍ら、ジャンルを問わず自主映画の制作を続ける。 そして2020年には初の長編監督作『Cosmetic DNA』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて北海道知事賞を受賞した。 2021年にはアングラ漫才師の葛藤を描く新作長編『令和対俺』を完成。同作はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021に出品され、2年連続ノミネートを果たした。
Twitter:https://twitter.com/AtatakaiSumeshi