映画『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』特別試写リポート!!

ケイ

こんにちは!アシスタントのケイです!

今回は、全国順次公開中の映画『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』の特別試写イベントのリポートをお送りします!

白血病で余命 2 年を宣告されてから骨髄移植で命を救われた俳優・樋口大悟さんが自らの体験をもとに企画・原案・主演を務めた本作は、白血病の青年とドナーとなる女性の目に見えない絆、そして二人を支える人たちの葛藤を描いた「いのち」の物語です。 公開に先立ち、1月26日(木)アキバシアターにて、主演の樋口さん、共演の松本若菜さん、そして両沢和幸監督登壇の特別試写イベントが開催されました。

映画上映後、司会を務める本作のプロデューサー・出演者である榎本桜さんが、樋口さん、松本さん、両沢監督の3名を呼び込むと、会場からは大きな拍手が!大勢の観客の前に立った樋口さんは「僕は25歳の時に急性骨髄性白血病になり、5年間闘病した後に、名前も顔も分からない方に助けてもらいました。それからはずっと感謝の思いを伝えたいなと思っておりましたが、そんな中、両沢監督が賛同してくださったおかげでようやく映画を公開できるようになりました」と満面の笑み。

本作は患者側の視点だけでなく、骨髄ドナー提供者側の視点からも物語が紡ぎ出されているのが特徴。そんな本作で、骨髄移植を依頼された、優しくも強い意志を持った一児の母・美智子を演じている松本さんは「正直、ふたつ返事ではなかったです。女優としてこのお話を受けることで、偽善者と思われるんじゃないか。そういうことを思ったのは事実です。そこで悩んだりもしました」と正直な思いを吐露しつつも、「でも、わたしは演じること、表現することがお仕事なんだから、それをするのがなぜ悪いんだろうという考えに変わって。その後、監督や(樋口)大悟さんの言葉を聞いて、その熱量の高さに、何かわたしもお手伝いできるのかな、という気持ちになりました」と今回の役を受けた経緯を説明しました。

この日は、骨髄バンクユースアンバサダーの小川さんと、高橋さんが特別ゲストとして登場!10~20代のドナーが不足しているという深刻な状況がある中、同世代への情報発信やドナー登録推進に向けて活動しているというお2人。樋口同様、移植経験者となる小川さんは「自分と重なるところが多くて、本当に共感できる映画でした。自分も本当にドナーさんには感謝してもしきれないですし、家族やいろんな人に助けてもらえて、ここに立っています」とコメント。さらにドナー登録を行っているという高橋さんも「わたしの友人が骨髄移植を必要な病気になりました。でも血縁以外の方で骨髄が一致する確率って数百分の1から数万分の1くらいの割合だと言われていて、それって奇跡的なことだなと興味を引かれて、活動を始めました」と。
2人の話を聞いた樋口さんは「正直これまで亡くなった方にもたくさん見てますし、この瞬間も苦しんでいる方も知っています。コロナの影響もあって、骨髄バンクの登録者も減ってきている。今、骨髄バンクには54万人に登録者がいるんですが、その半数以上が40代50代。55歳になると登録抹消になってしまうので、20年後には(登録者の)数自体ががくっと減ってしまう。だからこそ若い方に知っていただいて、少しでも増えてもらえたら、僕らみたいに助かる命が増えるはず」と涙ながらに語りました。

そしてイベントも終盤に。松本さんは「ドナー提供に関わる人って、医療関係の人たちもたくさんいるんです。わたしが知らなかった職業の人がいっぱいいました。そういう方々もフォーカスを当ててほしいなと思いましたし、この映画を長く、いろんなところで上映してほしいなと思っているので、少しでも琴線に触れるところがありましたら、大切な人に伝えていただけるとすごく嬉しいです」と伝え、最後に樋口さんが「ご覧いただいた皆さんの心の中に、少しでも明るい気持ち、勇気や希望を持って帰っていただければ、とても嬉しく思います。これがひとつでも多くの命がつながるきっかけになって。今は苦しんでる方も、僕自身が演じている姿を見て、こんなに元気になれるんだなと思って観てもらえたら」とメッセージを送りました。

ケイ

映画『みんな生きている ~二つ目の誕生日~』は、全国順次公開中!
3月17日(金)より池袋シネマ・ロサにて1週間限定の東京でのカムバック上映、舞台挨拶の開催も決定しています!ぜひ劇場でご覧ください♪

【STORY】
空手講師の桧山大介(樋口大悟)は、ある日、稽古の最中に倒れて病院に運ばれると、白血病だと診断された。「この俺が白血病?」最初は軽く考えていたが、病気は彼の人生を大きく変えた。闘病生活のなかで体力は衰え、空手もそして恋人さえも彼の元を去って行った。そしてドクターは言った。「助かるためには骨髄移植しかありません」。
どんなに優秀なドクターがいても、白血球の型が合うドナーがいなければ成立しないのである。彼を救う事が出来るのは、遠く新潟県糸魚川に住む桜井美智子(松本若菜)という女性だけだった。しかし彼女の家族は彼女がドナーになることに反対で…。

映画公式HP:https://www.min-iki.com/
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